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地覆とは?【橋梁のどこにあるのか、その役割と高欄との違いを解説】

地覆 縁石

地覆とは、道路面より高くなっている横材のことで、道路に接して取り付けられています。

高欄の基礎になっており、その他にも雨水の処理や車両の逸脱防止など、様々な役割を担っている重要なものです。

地覆は道路の安全に関わっているため、必要に応じて拡幅や嵩上げなどの工事が行われています。また、遊間からの漏水で橋梁が傷まないように、地覆の隙間にも様々な対策が施されています。

この記事では、地覆がどこにあるのか、その役割や高欄との違いについてまとめました。加えて、安全性や地覆の止水材についても解説しましたので、概要は網羅できます。

地覆の主な役割

地覆は建築用語のひとつで、基本的には地面に接している土台のことです。道路においては、歩道などの高さを設けている箇所が該当し、橋梁においても横材として路面に並行に取り付けられています。

道路や橋梁における地覆の役割は次の通りです。

  • 橋梁用防護柵の基礎
  • 雨水の誘導
  • 自動車などの逸脱防止

橋梁には転落などを防ぐため、柵が設けられています。その土台として機能するのが地覆です。

また、地覆は道路の側溝と同じような働きをしており、雨水を誘導して漏水することなく排水処理をしています。

加えて、自動車が車線を外れて橋の外に出ないよう、高さのある地覆によって防ぐ役割も果たしています。

地覆と高欄の違い

高欄とは橋梁工学の専門用語であり、落下防止用の柵のことです。一般的には欄干(らんかん)と呼ばれていますが、高欄はベランダ等の手すりよりも高く、人が簡単には跨げないようになっています。

一方で地覆は、その高欄の土台になっている部分です。そのため、地覆が高欄の一部となっているケースが多いですが、それぞれに求められる役割は異なっています。

地覆の改修と安全性

地覆は道路の安全上欠かせない装備です。そのため、劣化や機能の低下が見られた場合は、すぐに改修工事が行われます。

加えて、安全性の向上のため、機能の回復以外にも以下のような改修を行う場合もあります。

  • 地覆の拡幅や嵩上げ
  • 地覆の素材や構造の変更

地覆が低いと自動車が乗り上げる危険性が高いので、既存の地覆の幅を広げたり高くするケースがあります。

また、車が地覆に衝突しても衝撃を抑えられる構造に変更したり、製品をより軽いものに取替えて、橋全体の軽量化を図ることで橋梁そのものの安全性を高めることもあります。

地覆部の止水材

地覆は雨水の排水に役立っていますが、橋梁には遊間と呼ばれる隙間があり、地覆部にも同様にその隙間があります。

桁下に水が流れ込むと、下にある支承が錆びて損傷してしまうため、地覆部の遊間に止水材を付けて漏水を防止しなくてはいけません。

地覆部止水材の例
  • 弾性シール材
  • 端部の立ち上げ
  • カバープレート

遊間が狭い橋なら、弾性のあるシール材で隙間を埋めるのが一般的です。遊間が広い場合は、伸縮装置の端部を立ち上げたり、カバープレートで覆うという対応が必要になります。

地覆部止水材については、以下の記事でまとめていますのでご覧ください。

≫伸縮装置の地覆処理【重要性と具体的な方法を解説】