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伸縮装置の出来形、何を記録する?

今回は、伸縮装置工における出来形管理項目を解説します。

基本的には、各発注者が公表する「土木工事施工管理基準」等を参照しましょう。
ここでは多くの発注者において要求される出来形管理項目をご紹介します。

①据付高さ
②表面の凹凸
③仕上げ高さ

(国交省施工管理基準より抜粋)

以上3点が主に必要です。それぞれ解説します。

①据付高さ
伸縮装置設置後(配筋完了、後打ち材打設前)に、舗装天端を基準にして、伸縮装置天端の高さを計測します。
スタッフや水糸を用いて計測します。

舗装と同じ高さに伸縮装置を設置するのが理想です。
振動・騒音や伸縮装置を傷める要因となるため、舗装より高くならないよう注意しましょう。

②表面の凹凸
伸縮装置の長手方向(橋軸直角方向)の表面の凹凸を計測します。
伸縮装置のねじれや歪みの有無を確認します。

③仕上げ高さ
後打ちコンクリート打設後、舗装天端を基準にして、伸縮装置天端の高さを計測します。
要領は①据付高さと同じです。
NEXCO発注の工事では、後打ちコンクリート天端を基準にしますので注意が必要です。

いずれも、許容数値は発注者によって異なります。都度確認するようにしましょう。

その他、各機関の施工管理基準等には明記がありませんが、
伸縮装置設置前の、箱抜き寸法の計測(斫り検測)や、

伸縮装置設置完了時の、配筋の本数、ピッチ等の計測を行いましょう。

許容値はいずれも設計値以上です。

伸縮装置は配筋の良し悪しによって、耐久性が影響される製品です。
しかし配筋は、施工後にはコンクリートに埋まり、見えなくなってしまいます。
後で「管理はどのように行ったのか?」と調べることはできません。
ですから、施工中にしっかりと数値を記録し、写真を撮って管理するなどして
漏れがないように心がけましょう。