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伸縮装置の滑り止め【必要な理由と対策方法を紹介】

伸縮装置は高速道路に設置されているため、その上を走る車がスリップすると重大な事故になりかねません。特に二輪車はバランスが悪く、滑ると大怪我につながる可能性が高いです。

また、現在は橋梁が大型化しており、それに伴い伸縮装置のサイズも大きくなっています。そのため、伸縮装置のプレートの範囲が広く、車両等がスリップする可能性は高まっているのです。

この記事では、伸縮装置の滑り止めが必要な理由についてまとめました。加えて、その対策方法まで解説しましたので、伸縮装置の施工にお役立てください。

伸縮装置に滑り止めが必要な理由

伸縮装置は路面に設置されていますので、その上を人や車両がいつも通っています。そして、伸縮装置は鋼材(フィンガージョイント)で作られていることが多く、スリップしてしまう可能性が高いのです。

しかし、必ずしも滑り止めが必要というわけではありません。滑り止めを施すとコストも増えるので、基本的には以下の条件に適合する場合に行われています。

  • 降雪量が多い地域
  • 急な上り・下り勾配
  • 制動が多い場所

鋼材は雨や雪で濡れると滑りやすくなります。そのため、雪の多いエリアはその可能性が高まるので滑り止めが必要です。

加えて、傾斜の大きい坂や、車両がアクセルやアクセルを踏む箇所もスリップすることが多いので、滑り止めを行うケースが増えます。

また、伸縮装置のフェイスプレートが広いと滑る可能性は高いです。そのため、NEXCOでは「幅が1mを超える場合は滑り止めを検討する」という規定も設けています。

伸縮装置の滑り止め対策

鋼材の伸縮装置に行われる代表的な滑り止めには次の2つがあります。

  • アモルファス合金溶射工法
  • 摩擦素子コート工法

アモルファス合金溶射工法

アモルファス合金は原子が不規則に並んだ金属のことです。その合金を溶射法によって鋼材の表面に吹き付け、凸凹に仕上げることで滑り止めの効果を持たせています。

施工後の厚みは1mm程度増えるものの、段差による走行への影響は出ません。加えて、耐久性もかなり高く、溶融した合金を直接吹き付けるので乖離などの欠陥が起こりにくいメリットがあります。

摩擦素子コート工法

モース硬度が9を超えるアルミナ粒子(酸化アルミニウム)を鋼材表面に転圧し、粒子の層を2層以上まで積層する工法です。

上の層が摩耗しても2層目が対応するため、アモルファス溶射よりも長く摩擦力を保つことができます。そのため、交通量が多く、重量のある車両が頻繁に通っても問題ありません。

また、錆を防ぐ能力も高く、加えて補修時の施工も比較的手軽なので、全体的なコストも低減できます。

以上です。

滑り止めは必ず必要ではないですが、利用者の安全に大きく関わります。予算と環境を考慮して、事前に必要か否かをしっかりと協議することが大切です。