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伸縮装置にくっついてるもの…「誘導板」ってナニ?

橋の伸縮装置の後打ちコンクリート上に、鉄のプレートのような物が入っているのを見たことはないでしょうか。

誘導板

これは「誘導板」と呼ばれるものです。
誘導板が何の為に伸縮装置についているのか、どのような場合に必要になるのか、今回の記事で触れてみたいと思います。

誘導板とは?

誘導板とは、作業中の除雪車の刃が伸縮装置に引っ掛かり、製品本体を傷つけてしまうのを防ぐために取り付けられるものです。

除雪車の刃を上向きに「誘導」することで、製品本体にほとんど衝撃を与えることなく通過することが可能です。

また、除雪車の刃が伸縮装置に引っかかり、運転手がハンドルに胸をぶつける事故が起きることがあるのですが、誘導板を取り付けることで防げるというメリットもあります。

誘導板自体が除雪車の刃に削られてしまっては意味を成さないので、誘導板は基本的には鋼製です。
伸縮装置メーカーの大半は誘導板付きの伸縮装置を販売しています。

誘導板を使う地域

上記の理由のため、誘導板は主に積雪地域の伸縮装置工事で採用されています。

具体的には、北海道 青森県 秋田県 山形県 宮城県 福島県 新潟県 等の
積雪が多い地方で採用されることが多いです。

もちろん、比較的温暖な地域でも積雪が激しく除雪車が走行していることがありますので、現場に応じて検討が必要です。

積雪地域の工事で伸縮装置の設計図面に誘導板が含まれていない場合、誘導板を付けることを検討してみるのもいいかもしれません。

片側と両側


現場や図面を見ると、後打ちコンクリートの片側にしか誘導板が入っていないことがあるかと思います。

片側だけしか誘導板が入っていなくとも、基本的には問題ありません。
グレーダーの刃を浮かせることが目的なので、車の進行方向に対して伸縮装置の
手前側に誘導板が付いていれば、片側であっても機能を果たすことができます。

両側通行の可能性がある橋では、両側誘導板の方が事故の危険性を軽減できます。

まとめ

誘導板は除雪グレーダーの運転手や伸縮装置の耐久性を守るために欠かせないものです。

工事設計図面が誘導板付き伸縮装置の場合は、伸縮装置のメーカーに問い合わせをして、誘導板付きの伸縮装置を使用しましょう!