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排水型・非排水型の伸縮装置|それぞれの違いと強化する装置について

伸縮装置は排水型と非排水型に大きく分けられます。装置が設置され始めた頃は排水型が使われていましたが、時代とともに変わり現在は非排水型が主流です。

両者の違いは、漏水対策が施されているか?という点になります。ただし、国が定めたインフラ整備の方針により、ほとんどのメーカーで非排水型が作られるようになりました。

この記事では、排水型と非排水型の違いや使用割合について紹介します。加えて、装置の機能を強化する仕組みもまとめましたので、関連してご覧ください。

伸縮装置の排水型と非排水型の違い

排水型と非排水型の違いは、伸縮装置の下に水漏れを防止する仕組みの有無です。排水型はその仕組みがなく、非排水型は設置されています。

伸縮装置が普及し始めたころは、遊間をカバーし橋梁の伸び縮みに耐える、という機能のみでした。

しかし、漏水は支承の機能を低下させ、安全やコストにも大きく影響します。伸縮装置には多くの隙間があり、桁下に水が漏れやすい構造であったため、漏水を防止できる非排水型が登場しました。

それぞれの使用割合

排水型と非排水型の使用割合は、東北エリアの調査では次のようになっています。

排水型と非排水型の使用割合
出典:道路橋の伸縮装置における漏水対策の検討について/東北地方整備局 東北技術事務所

現在では多くの伸縮装置が非排水型に切り替わっています。これは、国土交通省が平成26年に定めた「国土交通省インフラ長寿命化計画」の影響が大きく、橋の長寿命化を目指したことにより伸縮装置からの漏水対策が重要となったためです。

非排水型を強化する止水装置

各メーカーが製作する伸縮装置は、漏水を防止できるよう設計された非排水型がほとんどです。ですが、使用しているうちに装置が劣化して機能が落ち、水が桁下に漏れ出すようになります。

そこで、より高い漏水対策ができるよう、各メーカーで様々な機能や材質が使われているので一部紹介します。

簡易排水装置

トータク簡易排水装置TYPE-M/東拓工業株式会社
出典:トータク簡易排水装置TYPE-M/東拓工業株式会社

伸縮装置の下に流れ出た水を集める装置を取り付けます。これにより、例え漏水が起きても支承には達しないので、橋の劣化を防ぐことが可能です。

二次止水材

止水ゴムシート/有限会社クリエート中川
出典:止水ゴムシート/有限会社クリエート中川

伸縮装置の止水ゴムの下を覆うように取り付けます。二重構造で浸水を防止するので、止水ゴムが劣化しても非排水構造を保つことが可能です。

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