
ワタルくん
設計条件と見比べてみたら、もっといい製品を見つけたぞ!
この製品を採用してみよう!

ワタルくん
でも、設計変更、面倒くさいなぁ…。

ツナグ先輩
ちょっとまったー!

ワタルくん
わ、何ですか?

ツナグ先輩
ワタルくんが勘違いをしてるな、と思ってね。

ワタルくん
僕、何かおかしいこと言いましたかね?
「設計変更」じゃない!

ツナグ先輩
結論から言うと、今回の例は、「設計変更」ではないんだよ。

ワタルくん
設計と内容が変わるんだから、設計変更なんじゃないんですか?

ツナグ先輩
まず設計変更の定義から説明するね。
設計変更とは、「設計図書の変更」ということなんだよ。

ツナグ先輩
設計図書に誤りや漏れがある場合や、現場条件が想定と異なっていた場合など、
受注者の意に関係なく、当初契約内容と金額が変わってしまうときに行われることなの。

ツナグ先輩
手続きはこんな感じ。


ツナグ先輩
今回は受注者の都合で製品を変更するのだから、この図で言うところの右側になるね。

ワタルくん
「設計図書の変更は行わない」ってなってます!

ツナグ先輩
そう。だから、今回みたいに受注者が「この製品がいい」と思って変更するのは、設計変更ではないんだよ。

ワタルくん
なるほど~! つまり、積算金額が変わるわけでなければ、設計変更にはならないということですね。

ツナグ先輩
そういうこと!
設計変更じゃないなら、何?

ワタルくん
でも、設計変更じゃないなら、何て言えばいいんですか?

ツナグ先輩
最終的には発注者に製品を決めていただくわけだけど、そのことを「材料承諾」って呼ぶの。
積算の変更を伴わない変更は、すべて承諾によって認められるんだよ。

ワタルくん
ふんふん…じゃあ、設計のこの製品から、同等品のこの製品への変更は…。

ツナグ先輩
材料承諾になるね!

ワタルくん
(今回私、出番なかったなぁ…。)