伸縮量を計算して、調査時の気温から遊間量を計算して…
できた!
橋種:鋼橋 桁長:40m 温度範囲:-10~+40℃(50)
調査時遊間:120mm 調査時気温:30℃
伸縮量=伸縮桁長(mm)×線膨張係数×温度範囲+余裕量
=40000×12×10^(-6)×50+10
=34(㎜)
遊間 =調査時の遊間+(現場調査時の気温-標準気温)×伸縮桁長(mm)×線膨張係数
=120+(30-15)×40000×12×10^(-6)
=127.2mm
※温度範囲、線膨張係数は道路橋示方書より抜粋
これで選定してみると…
ふむふむ、このメーカーの製品が一番よさそうだな。
単価を調べて完了!
伸縮装置の調査もわりと慣れてきたな~。
お、もうできたの?
ふむふむ…計算も合ってるね!
だいぶ慣れてきたんで、これくらいならすぐですよ~!
今回は既設ジョイントがフィンガージョイントだったと思うけど、
この「遊間」って部分は、ちゃんとウェブ遊間をとったかい?
うぇぶゆうかん…?
ウェブプレート同士の遊間のことなんだけど…
その様子だと、ウェブ遊間は見てないみたいだね。
いい機会だから、フィンガージョイントの調査について話をしようか。
フィンガージョイントの調査、何が違う?
既設がフィンガージョイントの場合は、普通に調査しちゃいけないんですか?
基本的には同じなんだけど、ちょっとした落とし穴があるんだ。
フィンガージョイントはざっとこんな形状をしているわけだけど…。
はい。これを見て、遊間は120mmなんだなって確認しました!
でもね、実際、古いフィンガージョイントを撤去して、新しく伸縮装置を
取り付ける場合は、こういう工程になることが多いの。
ふーん…あれ?
フィンガージョイントは全部撤去するよりも、新設する伸縮装置の入る範囲だけ
撤去するということの方が多いんだ。
つまり、新設する伸縮装置の選定条件としての遊間は…。
240mm!?
大変だ、選定結果が全然違う!
だから、フィンガージョイントのときは、ウェブ遊間もしっかり測らないと
いけないの。
これを見落として間違った選定をしてしまうと、後で実際に工事をするときに
大変な目に遭うよ~。
そうですよね!
調査段階で僕たちが気を付けないと、いろんな人に迷惑がかかっちゃいますよね…。
まあミスは誰にでもあることだから、そんなに気を落とさないで!
ツナグさんも昔は同じミスをしたしね…。
あれは大変だった…。
あはは~…一緒に選定の見直しをしようかワタルくん!
え、あ、はい!
それでは失礼しま~す!
(逃げた…。)