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伸縮装置のある遊間に異常がある場合の原因と対策

伸縮装置を設置している遊間は、気温の変化によって広がったり狭まったりします。この遊間は、橋桁の伸縮量などを元に幅を決めますが、周囲の環境による影響で遊間に変化が発生するケースがあります。

この変化は、支承の不具合や伸縮装置の損傷が影響していることも多いです。この影響は橋梁の寿命にも関わってくるので、単なる幅の変化として放置すべきではありません。

この記事では、遊間異常の種類やその影響についてまとめました。加えて、その対応策や異常を見つけるポイントも解説しましたので、橋梁点検の参考としてご覧ください。

遊間異常の種類

ハイブリッドジョイントCS

伸縮装置のある遊間の異常は、目視や打音検査等で見つかりやすい異常のひとつです。以下のような状態であれば、必ず原因の調査と補修の検討が必要になります。

遊間異常の種類
  • 過小遊間(狭すぎ)
  • 過大遊間(広がりすぎ)
  • 偏心(片寄り)

過小遊間

遊間が閉じ気味になっている異常です。原因としては、支承の異常な変位や橋桁のずれ、あるいは伸縮装置そのものの変形があります。

橋梁の温度が上昇すると遊間がさらに縮み、橋桁同士が接触する可能性があります。舗装の隆起や、装置が押し出されている場合は特に注意が必要です。

過大遊間

遊間が本来の幅よりも大きく広がっている異常です。伸縮装置の損傷や、支承が沈下して橋桁が引っ張られることで発生します。

広がった遊間に落下物が入ることで走行性が悪化したり、異音が起きるケースがあります。また、挟まった異物で車両が傷ついたり、転倒事項の原因にもなり得るので、早急な対応が必要です。

偏心

遊間が中央から片側に寄っている異常です。支承の沈下や回転、橋桁がずれることで発生します。

偏心の状態は伸縮した際の応力が一部に集中するので、可動部材がアンバランスに摩耗する可能性があります。

遊間異常が引き起こす影響

遊間に異常が発生すると、橋梁の各所や通行する車両に大きな影響を及ぼします。具体的には次の通りです。

  • 橋桁や伸縮装置の損傷
  • 舗装等のひび割れ
  • 通行車両への衝撃増加

遊間が本来の幅でない場合、温度変化による橋桁の動きが制限されます。その結果、橋の各箇所に圧力がかかり、様々な場所で異常が発生します。

具体的には、伸縮装置のボルト破損やコンクリート・舗装などの剥離やひび割れです。加えて、遊間が広いと車輪への影響が強くなり、騒音や揺れが激しくなります。

遊間の異常に対する対応

遊間異常がある場合は、その程度に応じて以下のような対応を検討する必要があります。

状態主な対応
軽度な過小・過大遊間清掃、舗装端部の補修
可動ゴムの交換
支承異常が疑われる詳細点検(非破壊試験・レベル測定)
必要に応じて支承交換や桁修正
伸縮装置の変形・損傷装置の部分補修
または全面取替

特に支承が原因の場合は、橋梁の構造全体に影響するので注意が必要です。

遊間の点検におけるポイント

遊間の異常は、橋梁全体へ影響する可能性があります。加えて、車両も通行時に衝撃が大きくなるので、早めに変化を見つけることが大切です。

そのために重要となるのは点検で、具体的には次のポイントに注目することにより、遊間の異常を早期に検知できます。

  • 遊間幅の実測と設計値の比較
  • 周辺舗装のひび割れや隆起の有無
  • 伸縮装置の偏摩耗や変形

橋桁は温度によって伸び縮みするので、点検時の温度を基準にして設計値とのズレをチェックします。

また、遊間周辺に注目して、盛り上がった部分や亀裂があれば遊間異常の兆候ですので注意しましょう。

加えて、伸縮装置の可動部で、一部だけが摩耗している場合は遊間が偏っていると考えられます。これらを点検の際に見つけることで、橋梁の耐久性を維持でき、長期的に安全な交通環境が整えられるのです。