製品ジョイントの施工にあたって、構造上必須となるのが後打ちコンクリートです。
施工や計画にあたって、後打ちコンクリートに求める性能とは何でしょうか?
この記事では、伸縮装置を長持ちさせるための後打ちコンクリートに求める性能のポイントを3つご紹介します!
■後打ちコンクリートに求められる性能とは?
後打ちコンクリートに必要最低限な要素とは、
◆下までコンクリートが充填されている
◆強度が満足している
ことが求められます。
加えて、あると良い要素として、
◆クラックを防止するためしっかりと養生する
◆仕上げが綺麗
などが挙げられます。
詳しい説明は以下の通りです。
■具体的には何をすればいいのか?
●ゴムジョイントの施工では、遊間にコンクリートが流れ出ないようにしっかりと型枠材を埋める!
コンクリート品質については、管理に必要な知識があれば十分です。
設計要領や、公共機関が指定した基準となる示方書の指示に従いましょう。
特に伸縮装置の後打ちコンクリート打設時で注意しなくてはならないのは、コンクリートをきちんとせき止め全体に充填させることです。
しっかりとコンクリートが行き渡るよう、内部振動機(バイブレータ)を正しく使用することが重要です。
また、設置の際に内型枠材をきちんと設置しなければ、桁下にコンクリートが駄々漏れになってしまうこともあります。
打設の際は、上記の点を注意しましょう。
●補修の場合は超速硬コンクリートを使用する!
補修工事の場合、規制内に工事を完了させるためには、斫りから打設したコンクリートを共用できる強度まで短時間で固める必要があります。
既設ジョイント撤去から設置までにも、かなり時間を要しますので、コンクリート養生時間の確保が重要です。
通常、補修工事では打設から養生時間が2~3時間で完了する超速硬コンクリートを使用するのが一般的です。
なお、新設の場合は普通コンクリートでもしっかりと養生時間が取れる為、超速硬コンクリートを使う必要はありません。
場合によって使い分けるようにしましょう。
●しっかりと養生時間を取り、クラックをなくそう!
一般的に、伸縮装置よりも損傷破損しやすいのが後打ちコンクリート部分です。
また、超速硬コンクリートを使用した場合は特に、養生時間の確保が難しく乾くのも早いため、かなりの確率でヘアクラック等が発生してしまいます。
ヘアクラックのみであれば強度的に大きな問題にはなりませんが、大きなクラックは破損や漏水の原因になりますので、出来る限りクラックは生じさせないよう、表面の養生はきちんと行いましょう。
■まとめ
●ゴムジョイントの施工では、遊間にコンクリートが流れ出ないようにしっかりと型枠材を埋める!
●しっかりと養生時間を取り、クラックをなくそう!
●補修の場合は超速硬コンクリートを使用する!