輪荷重とは、車両の1つのタイヤにかかる垂直方向の荷重のことです。様々ある荷重のうちの1つで、橋梁や道路の耐久性や安全性にも関わっています。
輪荷重は車輪という狭い範囲で働くため、その力が局所的に大きく集中してしまいます。その結果、路面の破損や変形につながる可能性があるので、車両には制限を設けて安全性を高めているのです。
この記事では、輪荷重の概要とその考え方をまとめました。加えて、計算方法や制限値も解説しましたので、輪荷重の全体像は全て把握できます。
輪荷重とは

輪荷重とは、車などの車輪1つが路面に与える力(垂直荷重)のことで、道路や橋の設計や点検等においてとても重要な指標です。
この荷重は、車両全体の重さや軸重とは区別されており、荷重を細かく把握することで安全性の向上が期待できます。
輪荷重の考え方
タイヤ1本の荷重を区別する理由は、接地面積が小さいことが大きな要因です。車輪1本が道路と触れる面積は狭く、その範囲に応力と歪みが集中します。
特に重機やダンプ、特殊車両などは重量があり輪荷重が集中しやすいです。そのため、橋や舗装面への局所的なダメージが大きくなるので、輪荷重の把握は設計において重要な基準になります。
輪荷重の計算方法

輪荷重の計算は、実務では軸重をその軸に付いているタイヤの数で割る、というのが基本です。
車両の車軸にかかる重量のこと。空車での軸重は諸元表や車検証に記載されている。
具体的に計算すると以下のようになります。
| 軸重 | 車輪 | 輪荷重 |
|---|---|---|
| 10t | 単輪で2輪 | 5t/輪 |
| 10t | ダブルタイヤで4輪 | 2.5t/輪 |
この輪荷重をもとに、舗装設計(49kN)や橋梁の設計(T荷重・L荷重)を行い、床版や鋼床版などの局所応力を評価しています。
輪荷重の制限
輪荷重は路面などへの影響が大きいため、道路法の車両制限令により上限が設けられています。
- 輪荷重:5.0t
- 軸重:10t
- 総重量:20t
総重量とは、車両の重さと積載物と乗員の重さを合わせたものです。一般的制限値の範囲なら、車両は許可を得なくても通行ができます。

特殊車両は通行許可が必要
制限値を超えた車両は、原則として道路などを通過することができません。
ですが、その範囲を超えた車両は特殊車両として扱われており、道路管理者から許可を得ることにより通行しても良いことになっています。
その場合、輪荷重は5.75t/輪まで制限が大きくなります。特殊車両としては、制限を超えたクレーンやトレーラーなどが該当します。

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