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伸縮装置とは?【橋梁や高速道路における役割を解説】

伸縮装置の画像集

伸縮装置とは、橋梁や高速道路にある隙間を埋めるための設備です。橋に隙間があると、その上を車が走行する際に支障が出るので、覆いをして快適に通過させることを目的に設置されています。

ですが、覆いとは言うものの、単純に鉄板でカバーをするだけではありません。伸縮装置として求められる役割が他にもあり、そのための品質や機能を満たすものを各社メーカーが製造・取り扱いをしているのです。

この記事では、伸縮装置とはどんな役割を果たしているのかを解説します。伸縮装置の種類やメーカーまでまとめているので、読めば大まかな概要を理解できるでしょう。

伸縮装置の役割とは?

ハイブリッドジョイントNS~LL型
ハイブリッドジョイントNS~LL型
ハイブリッドジョイント3LⅡAタイプ
ハイブリッドジョイント3LⅡAタイプ

伸縮装置の主な役割は、道路にある隙間を埋めることです。

橋や高速道路には、各箇所に遊間(ゆうかん)と呼ばれる隙間があります。この隙間は、温度変化などによって起こる橋自体の伸び縮みに対応するために設けられていますが、そのままでは走行する車や歩行者がとても危険です。

そこで使用されているのが伸縮装置です。この装置は下図の緑色の箇所で使用されています。

伸縮装置に求められる機能

伸縮装置の役割は隙間を埋めることですが、それだけを満たしていれば良いものではありません。車の安全な走行や経済的な側面に配慮する必要があり、具体的には次の機能が挙げられます。

伸縮装置7つの機能
  • 走行時の騒音がないこと
  • 走行時の衝撃がないこと
  • 長期的に使用できること
  • 桁下に漏水しないこと
  • 施工が簡単であること
  • 維持管理が簡単で安いこと
  • 装置そのものが安いこと

装置の上を車が通過する際、大きな音がすると周辺住民に影響が出ます。また、荷物を載せた車が伸縮装置をきっかけに大きく揺れてしまうと、荷物が落下して事故になる可能性も。

安く長く使用することができて、交換も簡単でかつ安全であること。これら全てを満たすことが伸縮装置には求められます。

伸縮装置の主な種類

伸縮装置を設置する箇所は、地盤や周辺の環境がそれぞれで異なります。その設置箇所に合わせた装置にする必要があるため、対応できるように伸縮装置にも色々な種類が用意されています。

伸縮装置は構造や材質、機能の3つに大きく分類できます。

構造別突き合わせ型
荷重支持型
材質別フィンガージョイント
ゴムジョイント
埋没ジョイント
機能別車道部用
歩道部用
縦目地用

伸縮装置それぞれの特徴は、次の記事でにまとめていますのでそちらをご覧ください。

≫伸縮装置3つの種類【分類ごとの特徴と選び方を解説】

伸縮装置を取り扱うメーカー

橋梁や高速道路は全国にたくさんあります。しかし、伸縮装置を製造するメーカーはかなり少なく、全国でも約20社ほどしかありません。

企業名所在地
アオイ化学工業株式会社広島県広島市
株式会社川金コアテック埼玉県川口市
株式会社橋梁メンテナンス東京都北区
有限会社クリエート中川兵庫県尼崎市
株式会社クリテック工業東京都港区
山陽化学株式会社岡山県倉敷市
ジェイテック株式会社京都府京都市
ジャパンコンステック株式会社神奈川県横浜市
ショーボンド建設株式会社東京都中央区
秩父産業株式会社千葉県松戸市
中外道路株式会社兵庫県芦屋市
東京ファブリック工業株式会社東京都新宿区
西日本高速道路メンテナンス九州株式会社福岡県福岡市
ニッタ株式会社大阪府大阪市
日本橋梁工業株式会社東京都墨田区
日本鋳造株式会社神奈川県川崎市
ヒートロック工業株式会社東京都中央区
株式会社ピア東海静岡県静岡市
日之出水道機器株式会社福岡県福岡市
横浜ゴムMBジャパン株式会社東京都港区
株式会社横河NSエンジニアリング茨城県神栖市

それぞれのメーカーで製造されている伸縮装置は、形状や特性、性能がどれも異なります。そのため、設置する橋や道路の環境を調査し、適合するものを複数の企業から選ばなくてはなりません。

各メーカーの詳細と伸縮装置の特徴は、次の記事にまとめました。伸縮装置の自動選定ツールも紹介していますのでご覧ください。

≫伸縮装置メーカー13選!設計条件から伸縮装置メーカー一覧から最適な一社を探そう!