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桁下養生は必要なの?やり方は?現場条件別でご紹介!

伸縮装置を施工する際、「桁下養生」を要求されることがあります。
しかし、やり方について紹介しているものがなく、困ることも多いですよね。
ここでは、桁下養生についてご説明したいと思います。

 

なぜ桁下養生が必要なのか?

そもそも、なぜ桁下養生が必要なのでしょうか。
伸縮装置撤去の流れはこのような感じになりますが、


このとき、遊間部を開けることになり、斫りガラや溶断の火花が下に落ちることになります。

 

桁が斫りガラや溶断の火花が下に落ちない構造であったり、桁下が延焼の可能性のない砂利であったりすれば
特に桁下養生の必要はないと言えます。
ただ、跨道橋や跨線橋、桁下に駐車場などの設備がある橋梁で、何も対策しないと桁下に物が落ちうる
構造である場合は、桁下養生をする必要があります。

桁下養生の方法を一挙紹介!

桁下養生の必要がある、ということになれば、さっそく桁下養生の方法を検討していきましょう。
しかし、桁下養生の方法は一つではないので、注意が必要です。
現場や施工の条件ごとに見ていきましょう。

 

①遊間が広く、桁下からの作業が可能な場合

 

桁下に回って、遊間を覆ってしまうのが良いと思います。
桁下のスペースが広ければ、比較的自由なやり方で養生できます。

 

②遊間が狭く、遊間からの作業ができない場合

 

遊間が狭いと、真下から作業するというわけにはいきません。
斫りガラなどが橋脚に落ちてしまっても、最低限、飛び散らないようにする養生はすべきです。
鋼桁の場合は、万力などで固定するのが良いでしょう。

 

遊間の両側からうまく連携することができれば、遊間を下から完全に覆うこともできます。
こうしてしまえば、斫りガラを最後に片付けるときもやりやすいです。

 

溶断の火花が燃え移らないよう、養生材は防炎シートがおすすめです。
シートが破れるのを防ぐため、金網を内側に設置するとより安心ですね。

 

③橋脚の間などで遊間が下から見える場合

 

橋脚が桁の一部のみ支えているような構造であれば、遊間が下から見える場合があります。
このときは、遊間が広い場合と同様、比較的自由なやり方で養生できます。

 

④側面からの飛散対策

 

壁高欄や地覆の隙間から斫りガラが飛散してしまうこともあります。
これを防ぐためには、橋面上からシートを落とし、橋梁の外側で
シートを固定するのが良いでしょう。

 

橋梁の高さがあまりない場合は、ハシゴでも作業可能です。

 

⑤張り出し部からの飛散対策

 

橋梁の張り出し部も忘れてはいけません。
特に、斫りガラは端部に溜まりがちである上、下には何も覆いがないので、
何も対策していないと事故に繋がってしまいます。
養生材そのものが落下したりすることのないよう、しっかり固定しましょう。

 

まとめ

①桁下養生が必要かどうかをまず検討する必要がある
②桁下養生をどのように行うかは現場の状況によって異なる

 

いかがでしたでしょうか。
上記にないような条件の現場があれば、ぜひご相談ください。
伸縮装置Naviの方でも頭をひねって考えさせていただきます。