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伸縮装置の付属品を知る ~鉄筋編~

伸縮装置の付属品を知る ~鉄筋編~

伸縮装置の設置に使用する材料って、実はいろいろあるのをご存知でしたか?
ここでは、一般にあまり取り上げられることのない伸縮装置の付属品について
紹介させていただきます。

 

今回は「鉄筋」について。
伸縮装置の設置にあたって、床版と一体化させるために、鉄筋は欠かせません。
伸縮装置にかかる荷重は大きく、鉄筋に引き抜きの力がかかるため、使用するのは
付着強度の高い異形鉄筋になります。

 

使用する鉄筋の強度は、従来はSD295Aが一般的でしたが、最近はSD345のものを
使うことが多いです。
特に指定がなければ、SD345の鉄筋を用意するのが無難でしょう。

伸縮装置の固定方法は?

伸縮装置と鉄筋は、基本的に、溶接にて固定します。
と言うと、「鉄筋同士を溶接すると、断面欠損を起こし、実際の鉄筋の強度は
下がってしまうんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃいますよね。
鉄筋同士を組み合わせる際には、確かに、焼きなまし鉄線で結束を行うのが
一般的です。

 

伸縮装置の配筋と一般的な配筋を比較して、最も大きく異なるのは、対象の
重量です。
伸縮装置は重量がかなり大きく、小型のものでも1メートルあたり20kg、
大型のものでは200kgを超えるものもあります。
(D16の異形鉄筋は1メートルあたり1.56㎏)
とすると、結束で固定しようとしても、製品の自重で鉄筋がずれてしまったり、
結束が外れてしまうという事態が起きます。
そのため、伸縮装置は特例的に溶接にて固定をするのが通例となっています。

 

「前例ではそうだった、だけでは理由にならない。ちゃんと証明してほしい」
そう言われてしまうと、一本一本の鉄筋の状況を確認することが必要に
なりますが、限られた施工時間の中では、なかなか厳しいものがあります。
従来はD13の細い鉄筋を使用していたのが、D16を使うようになったり、
補強鉄筋のピッチを細かくして鉄筋量を増やすことで、安全率を
高めている、というのが実際のところです。

 

それでも溶接しても良いという根拠が欲しい、という場合。
NEXCOの発行している構造物施工管理要領(平成29年7月発行)には、

伸縮装置のアンカー用部材は床版からのアンカー用鉄筋に連結固定し、床版と
十分一体化しなければならない。この際、溶接時の熱が直接止水材などに
加わらぬよう注意しなければならない。

と書かれていますので、溶接を想定しているのは間違いないようです。

 

いかがでしたでしょうか。
鉄筋ひとつとっても、考えなければならないことがたくさんあります。
上記のことに加え、現場の状況や、選定した製品によって、
「今回の施工では、どんな配筋が必要なのか?」という検討も
行わなければなりません。
選定した製品のメーカーと相談しながら、最適な配筋方法で
施工を行いましょう。

 
 
 

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